玄海町長、現金受領を謝罪 「迷惑かけた」進退明言せず

西日本新聞 一面 津留 恒星

 九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長(63)は23日、同町で記者会見し、福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側からの現金100万円受領を認め「町民や県民、全国の原発立地自治体の方々に迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪した。進退については「後援会と相談したい」と明言を避けた。塩浜工業は同日、西日本新聞の取材に現金を渡した事実を認め「わが社のコンプライアンス(法令順守)違反」と答えた。

 脇山氏は会見冒頭に陳謝し「ずっと返さなければと思っていたところ、関西電力の金品受領問題で塩浜工業の名前が浮上して驚いた」と説明。町長就任後、業務が多忙で返金が遅れたとし「政治資金規正法違反に問われても仕方ない。脇が甘かった」と釈明した。

 脇山氏によると、100万円は2018年7月の町長選当選直後に受け取り、昨年12月の関電を巡る報道の後、知人を介して返却したという。

 町長選で同社の手伝いを受けたとされており、脇山氏は「選挙運動中などに塩浜工業の人から名刺をもらったこともなく、そんな事実はないと思う。完全に否定する」と反論。「原発に関する工事受注などで便宜を図ったことはない」と述べた。

 塩浜工業によると、同社は1988年から96年ごろにかけて玄海原発3、4号機の建設工事に下請けとして携わったが、近年は玄海原発に関する受注はなかったという。担当者は「今月に入り返金を確認した。町長には迷惑をかけてしまい申し訳ない」と話した。(津留恒星)

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