「単純ミス」転園した幼稚園で1つ上の学年に ついていけず再び転園

西日本新聞 押川 知美

 九州北部の私立幼稚園で昨年秋、転園してきた園児の年齢を間違えて入園させるミスがあったことが本紙「あなたの特命取材班」への情報提供でわかった。保護者は「年齢が違うことでいじめに遭った。しっかりと経緯を説明してほしい」と要望。園側は「思い込みによる単純ミスだった」としている。

 女児は、4歳3カ月だった昨年9月、引っ越しに伴い同園に入園。同年4月1日時点では3歳で、本来は年少クラスに該当するが、入ったのは年中クラスだった。保護者は園側に相談したが、明確な回答はなかったという。

 同年12月上旬、保護者の訴えを受けた県の指摘で誤りが発覚。保護者が園に提出した「入園願書」には女児の生年月日や年齢が正確に記載されていたが、園側が確認していなかった。

 母親によると、女児は1歳上の同級生と遊びでついていけず、仲間外れにされたり靴を汚されたりしたという。女児は登園を嫌がるようになり、ミス発覚後に転園。母親は「前は保育園に通わせていたので、幼稚園はクラスの分け方が違うのだと思った。違和感はあったが、園の判断を信じてしまった」と悔やむ。

 園長は取材に対し「入園手続き時に年中だと思い込み、重要な確認を怠った」。女児の保護者に謝罪し、ほかの保護者にも文書で経緯を説明するという。再発防止策として、これまで1人だったチェック態勢を3人に増やし、「入園許可書」を出して保護者にも再確認してもらう。

 3歳の女児がいる別の女性は「幼稚園児の『1歳』は体格や成長に大きな差がある。幼稚園教諭なら気付いてほしい」と話す。県の担当者は「こうした間違いは初めてだが、人的ミスはどこでも起こりうる。念を入れて生年月日などを確認してほしい」としている。(押川知美)

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