メイト黒崎が破産申請 入居の井筒屋、撤退へ 北九州市

西日本新聞 向井 大豪

 北九州市八幡西区の百貨店「井筒屋黒崎店」が入居する商業ビルを運営する「メイト黒崎」が24日、東京地裁に同日付で破産を申し立て、財産の保全管理命令を受けたと発表した。同じビル内の専門店街「クロサキメイト」(約80店)は4月末に閉店する。井筒屋にも撤退を求めるとみられる。同社首脳は「周りが退店して井筒屋だけが残るということはできない」と述べ、ビルからの撤退を示唆した。

 商業ビルは1979年、JR黒崎駅前の再開発に伴い、「黒崎そごう」「ジャスコ黒崎店」を核テナントとして専門店街とともに開店した。そごう、ジャスコが撤退した後の2001年、西側1~7階に井筒屋黒崎店が出店したが、黒崎地区の地盤沈下に伴って売り上げが低迷。19年8月に井筒屋は黒崎店を1~3階に集約して、営業フロアを半分以下に縮小した。

 メイト黒崎によると、井筒屋黒崎店の縮小後は賃料収入がほぼ半減。後継テナントも見つからず、毎月4千万~5千万円の赤字を計上する事態が続いていた。東側1階に入居していた食品スーパーが2月中旬での閉店を決めたことも重なり、「商業施設としての存続は断念せざるを得ないと判断した」(重越謙二社長)。

 保全管理人によると、19年11月時点の負債総額は約25億円。メイト黒崎は「ビルの売却、再開発を含む、あらゆる方策を検討する」としている。 (向井大豪)

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