「1対1教員研修」の関心高く 福岡・久原小で報告会

西日本新聞 九州+ 郷 達也

 福岡県久山町立久原小は24日、全職員対象の一斉研修を廃止し、働き方改革として取り入れた教師間の1対1の対話研修「メンタリング」の研究報告会を開いた。教師たちは「メンタリングが授業力向上や学級経営に生かされた」などと2年間の成果を報告。長時間労働の抜本的解決へ一石を投じられるか注目も高く、全国から学校関係者約500人が参加。教育の質確保と業務改善の両立へ、活発な議論が繰り広げられた。

 久原小のメンタリングは、メンティ(授業者)がメンター(指導者)を指名し、学びたい科目を設定。授業などを見てもらい、課題の改善につなげる。

 報告会ではメンティの3教師が公開授業し、その後、それぞれのメンター役の教師と20分間、公開メンタリングを実施した。授業で気になった点などメンターが普段通りに助言するやりとりを、参加者はメモを取りながら見つめた。

 全体協議では学校側が「メンターが指導、説明し、自分の力量を高めている。研究教科も国語、算数にとらわれず、何にでも挑戦している教師が多い」などと説明。参加者からは「メンターに偏りは出ないのか」「一斉研修(廃止)に切り込むのは勇気がいる」などの意見が出た。

 久原小の宮邉祐子教諭は「働き方改革と言って子どもを置き去りにしてはならない。目の前にいる子どもたちとどう笑顔をつくっていくか、職員間で確認している」と述べた。登壇した福岡教育大教職大学院の森保之教授(学校経営学)は「メンタリングで若手が生き生きとし、自分の学びを深めようと切磋琢磨(せっさたくま)している。先輩教師も『負けられん』となる。教職員が育つ学校が広がっていってほしい」と総括した。 (郷達也)

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