ベナンで育児支援「日田に生かしたい」 元青年海外協力隊員が報告

西日本新聞 大分・日田玖珠版 中山 雄介

 国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員としてアフリカ・ベナン共和国に派遣された大分県日田市の助産師、出野爽香さん(29)が21日、同市役所を訪れ原田啓介市長に活動を報告した。出野さんは「日田市の子育て事業で役に立てることがあれば、経験を生かしたい」と語った。

 出野さんは、日田高から鳥取大医学部に進学。卒業後、京都大医学部付属病院で働き、2017年の10月から19年10月までベナンで活動した。

 現地では、妊婦や乳児の健診をする「保健センター」を拠点に、診察補助や受診啓発のほか、スタッフと育児支援チームをつくり、離乳食を販売する仕組みを確立。栄養失調の子どもの支援にも力を入れ、命の危険がある双子を持つ母親に「経済的に苦しくてもちゃんとミルクを飲ませて」と説得し、現在はすくすく成長しているエピソードなどを映像で紹介した。

 勤務時間以外では、健康に不安のある子どものいる家庭を訪問し、助言するなど2年間で約4万人の母親や妊婦と交流したという。出野さんは「困った時は、知らない人の子でも預かる。アフリカの子育ては、助け合う文化が強くてすばらしかった」と振り返っていた。 (中山雄介)

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