「まさか」地元に衝撃 メイト黒崎が破産申請 北九州

西日本新聞 北九州版 内田 完爾 西山 忠宏 金田 達依

 百貨店「井筒屋黒崎店」や専門店街「クロサキメイト」が入居するビルを運営する「メイト黒崎」が破産手続きに入った24日、地元の北九州市八幡西区黒崎地区には衝撃が走った。渦中のビルはJR黒崎駅前に立地する、いわば黒崎の“顔”だけに「今後どうなるのか」と心配する声や「地域のにぎわいが減退するのでは」との不安が聞かれた。

 黒崎駅南側に広がる商店街エリア。店舗の閉鎖が相次ぎ、かつてのにぎわいはないものの、踏ん張り続ける店も少なくない。ビル近くの商店街入り口で喫茶店を約15年間営む後藤卓也さん(66)は「まさか破産とは…」と驚いた表情。「閉鎖店舗に新たに飲食店が入る動きがあり、にぎわいが少し戻ってきた印象があったのに、もし、あのビルが空きビルになってしまったら、どうなるのか。地域のにぎわいづくりにマイナスの影響が出るのではないか」と懸念。ビル内で買い物していた同区の西原英生さん(64)も「黒崎がどんどんさびれていくようで寂しい」と話した。

 「ネットで破産のニュースを知り、びっくりした」と語るのはJR黒崎駅の糸井孝次駅長。「今後の動向次第では黒崎駅の利用者数にも影響が出かねないので情報収集に努めたい」と表情を引き締めた。

 黒崎地区の商店街などでつくる黒崎商店組合連合会会長で人形店「人形の田中」を営む田中大士さん(43)も「あのビルは黒崎の核の一つだけに、黒崎のにぎわいにどう影響してくるのか気がかり」と心配顔。同連合会は毎年、井筒屋黒崎店や「クロサキメイト」などと一緒にプレミアム付き商品券も発行してきただけに「商品券や他の連携イベントはできなくなるのではないか。これからの黒崎をどうするのかを関係者で一層考える必要がある」と厳しい表情を見せた。

 一方、北九州市の北橋健治市長は破産申し立ての事態を受けて「誠に残念でならない。まずは入居テナントなど関係先の資金繰り支援や、雇用対策などの経営相談に応じ、市民生活への影響が最小限になるようにできる限りの支援をしていきたい」などとするコメントを出した。 (金田達依、内田完爾、西山忠宏)

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