旧駅舎の車寄せ復元進む JR直方駅

西日本新聞 筑豊版

 JR直方駅旧駅舎の車寄せ(玄関)を復元する工事が、同駅前の明治町商店街入り口に隣接する福岡県直方市の市有地で進んでいる。市が約250平方メートルをイベント広場として整備し、本年度末までに完成予定。駅前という好立地を生かし、有効活用を目指す。

 車寄せは、旧駅舎が2代目に改築された1910(明治43)年3月に設置され、1世紀にわたって直方の“顔”として親しまれた。JR九州によるリニューアルに伴って2011年10月に駅舎ごと解体され、市が車寄せの部材を保管。19年2月から市民を交えた検討委員会で議論を重ね、移築場所や規模、向きなどを決めた。

 もともと、三角屋根とエンタシスと呼ばれる古代ギリシャ建築様式の柱を備えた重厚な造り。復元に当たり、市は柱の一部に腐食があったため、社寺仏閣で使用する伝統技法を使って修復し、屋根を新調する。全体の色合いは創建当時の濃い緑色で統一。現駅舎方向に向かって建て、正面の幅は5・5メートル、奥行き4・5メートル、高さ5・7メートルとなる。総事業費は3680万円。

 市は2月中旬に上棟式と現場見学会を開くほか、既にホームページなどで事業内容について情報発信。現場近くの空き店舗で修復した柱の部材を公開している。完成後、国の登録文化財を目指すという。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ