来月、パキスタンへ はだしの医者めざす中村哲氏 英国研修から帰る

西日本新聞

<この記事は1984年4月19日付朝刊に掲載されたものです>

 「医療に恵まれないパキスタンで一粒の麦になりたい」――はだしの医者を目指す中村哲医師(37)=福岡県粕屋郡古賀町出身=は、英国での熱帯医学研修を終えて、このほど一時帰国したが、中村さんの医療奉仕を支援する「ペシャワール会」(会長・問田直幹中村学園大学長、1300人)は壮行会を兼ねて同会の総会を5月6日に開く。中村あんは5月下旬にもパキスタンのペシャワール市へ向かう予定。

 中村さんがパキスタン行きを決意したのは1978年6月に福岡登高会の同行医師としてパキスタンのティリチミール(標高7300メートル)遠征に参加したのがきっかけだった。住民の病気で苦しむ悲惨な現状に接したからだ。

 パキスタンでは熱帯地方独特の病気が多いため、中村さんは熱帯医学研究の先進国。英国で昨年9月から8カ月間、臨床の基礎知識を勉強。

 5月6日の総会は午後2時から、福岡市中央区赤坂2丁目の中央市民センターで開き、約500人が出席。中村さんの「赴任に当たって」という報告がある。

 中村さんは「ペシャワール会に多くの人が加わってもらい、感謝している。医療奉仕は私一人がやるのではなく、多くの人の善意を代行するもの。これからも支援してほしい」と話しており、ペシャワール会事務局も「長期にわたり、費用がかかるので、数多くの人が会に参加してもらいたい」と呼びかけている。同会の連絡先は福岡YMCA=092(781)7410。
 

1984年4月19日付朝刊の記事

 

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