最優秀作に日巻寿夫さん「縁」 第50回九州芸術祭文学賞

西日本新聞 社会面

 九州文化協会は27日、50回目の節目となる九州芸術祭文学賞(西日本新聞社など後援)の最終選考結果を発表し、最優秀作に日巻寿夫(ひまきとしお)さん(36)=福岡県大野城市=の「縁(よすが)」が選ばれた。佳作は、こおろぎ青=本名・瀬崎峰永(ほうえい)=さん(51)=北九州市門司区=の「カラスどんぶり」に決まった。

 応募総数は241編。九州、沖縄各県と3政令市から選ばれた地区優秀作11編を、作家の五木寛之、村田喜代子、又吉栄喜、文芸誌「文学界」編集長の丹羽健介の4氏が最終選考した。

 「縁」は、30歳の誕生日を実家で迎えた無職男性が主人公。コミュニケーションに難があり、コンビニのアルバイトにも面接で落とされる。一方的に思いを寄せた図書館司書の女性への告白が失敗し、転機を迎える。五木さんは、「引きこもりや社会不適合は現代人が直面している切実な問題。文体が主人公に合っていて、センスもユーモア感覚もある」と評価した。

 最優秀作は「文学界」4月号に掲載。表彰式は3月14日、福岡市の天神スカイホールであり、初回から選考を続ける五木さんの記念講演後、50周年記念パーティーもある。

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ