石木ダム予定地「豊かな自然知って」 佐賀・武雄の駅舎で写真展

西日本新聞 夕刊佐賀版 古賀 英毅

 長崎県と同県佐世保市が計画する石木ダムの予定地の石木川流域(同県川棚町)を紹介する写真展「こうばるで生きる」が武雄市山内町のJR三間坂駅のコミュニティースペース「悠」で開かれている。石木川が流れる川原(こうばる)地区の自然や人々の様子を紹介する写真など45点を展示。40年以上も住民と行政が対立している問題に関心を持ってもらおうと企画した。

 石木ダムは治水と水源確保を目的に、1975年度に国が事業採択。当初は79年度の完成を予定していたが、昨年11月に2025年度に見直された。予定地に暮らす反対住民13世帯の土地や建物の所有権を国が取得し、昨年11月に明け渡し期限が過ぎたため、県の行政代執行による強制収用が可能になっている。

 写真展は「悠」の運営ボランティア、竹本信子さん(65)が知人を通じ、ダム建設に反対する石木川まもり隊の松本美智恵代表=佐世保市=らに依頼して実現。竹本さんは「石木ダムの予定地に豊かな自然があることを佐賀の人にも知ってほしかった」と話す。

 カワセミやキセキレイなどの鳥、ヤマトドジョウといった魚、ホタルの乱舞など石木川流域の自然や人々の暮らしぶりを伝える写真を展示。イラストレーター・こうばるほずみさんによる住民の似顔絵などの作品も並ぶ。松本さんは「これまで近県から写真展示の依頼を受けたことはない。石木川のこと、住民と行政が争っていることを知ってもらうきっかけになれば」と話している。

 展示は2月23日まで。午前10時~午後4時(火曜日は休み)。無料。(古賀英毅)

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