【動画あり】「ロックの殿堂」で芸人バンド誕生 閉店迫る天神ビブレ (2ページ目)

西日本新聞 夕刊 木村 貴之

 偉大な歴史かみしめて

 昨年末、市内のスタジオで開いた初ライブでは約40人を前に自信作「声を届けよう」を2度演奏。「流れゆく/人は流れゆく…心の声を/あなたの声を…そっと僕に聞かせておくれ」―。演奏は少し粗削りだが、軽快なビート、親しみやすいメロディーに絡む、メッセージ性のある詞。下田さんが全身を動かして絞り出す歌声は聴衆を引き込み、会場を熱気で包んだ。

 「誰にでも声にして伝えたい思いがある。その思いが誰かに届くように歌で背中を押したい。お笑いの道を生きる僕らも自分に言い聞かせて」。下田さんは創作の思いを語り、旧ビブレホールでのライブについて「偉大な歴史をかみしめて歌います」と意気込む。

 ホールは1982年の開館以来、主にライブハウスとして稼働してきた。音響設備などに定評があり、レベッカやミスターチルドレン、福山雅治さんら数々の人気バンドやアーティストが来演。バンドブームを追い風に、多くのアマチュアバンドにも親しまれた。

 しかし、ブームが下火になると、バンドステージは次第に減り、やがて生演奏がないアイドルが登場するように。その後、吉本興業が借り上げ、2018年9月から常設劇場「よしもと天神ビブレホール」として運営。福岡吉本の活動拠点やNSC福岡校の教室として生まれ変わった。

 80年代にホール責任者を務めた高橋浩明さん(59)=広島市=は「ビブレホールがロックで盛り上がったのは今の若い人たちが知らない歴史。最後に力強く発信していただき、とてもうれしい」と話している。

 イベントは2月1日午後1時から。若手芸人らでつくるお笑いユニットのステージもある。前売り券千円(当日1300円)。福岡吉本=092(261)7870。(木村貴之)

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