「爆買い」でマスクが品薄 中国人観光客が発送? 新型肺炎拡大

西日本新聞 社会面 阪口 彩子 本田 彩子 白波 宏野

 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、福岡市や北九州市など都市部のドラッグストアでは中国人らがマスクを大量に購入し、品薄状態が続いている。メーカーも増産に踏み切ったが需要に追い付かず、24時間態勢で増産する動きも出始めた。

 「ダイコクドラッグ天神南店」(福岡市中央区)では29日、30枚入りマスクが数分ごとに売れ、うち1種類は約100袋が完売した。永岡聖朗ブロック長によると、21日ごろから売れ始め、入荷するたび飛ぶように売れる。

 背景には中国国内のマスク不足があるとみられる。永岡さんは「在日中国人が購入し、母国に発送している。日本国内の需要だけなら十分賄えるが、海外向けに想定以上に買われている」と指摘。現在、マスクの売り上げの9割近くを中国人が占めるという。

 北九州市でも観光客が多い繁華街を中心にマスクが品薄に。28日ごろから郊外店でも中国人とみられる客が目立ち始めた。小倉城に近く、中国人観光客も多い同市小倉北区の「ドラッグイレブン小倉魚町店」では、29日朝に入荷した箱入りマスクが午前中に売り切れた。店員は「購入制限を設けたが、あっという間に売れる」と話す。

 マスクを求め、外国人客は郊外に広がっているようだ。市郊外にある別のドラッグイレブン店舗によると、28日から大量購入が始まり、箱入りが完売となった。

 国内のマスクメーカーも対応を急ぐ。不織布大手の「日本バイリーン」(東京)は高性能の産業用マスクや飛沫(ひまつ)感染を防ぐ「サージカルマスク」を増産。ただ、在庫が足りない状態で、一部で注文を断らざるを得ない状態になっている。

 同社には貿易関連や中国系企業だけでなく個人消費者からの問い合わせも急増している。2、3月は工場を連続操業するなどしてさらに増産する。 (白波宏野、本田彩子、阪口彩子)

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