「OK、ブーマー」という言い方が世界に広がっているそうだ…

西日本新聞 オピニオン面

 「OK、ブーマー」という言い方が世界に広がっているそうだ。ブーマーは米国で戦後のベビーブームの頃に生まれた、60、70代の世代を指す。日本なら団塊の世代に当たろうか

▼年配者が古い考えを押し付けたり、頭ごなしに否定したりするとき、若者が「はい、はい、おじさん(おばさん)、分かったから」と軽くいなすような感じだ。年齢にかかわらず、新しい事柄や変化に付いていけない人を揶揄(やゆ)する場合にも使われるとか

▼一躍注目されたのは昨年のニュージーランド議会。地球温暖化対策を論じていた20代の女性議員に、年配の議員がやじを飛ばした。彼女は「OK、ブーマー」と片手をちょっと上げてやり過ごし、平然と話を続けた。その姿がかっこいいと評判に

▼温暖化を巡っては、10代の環境活動家グレタ・トゥンベリさんを筆頭に世界の若者が対策を求める声を上げている。一方、対策に後ろ向きな国の指導者らは、子ども扱いして真面目に向き合わない

▼グレタさんに対し、トランプ米大統領は「明るく素晴らしい未来を楽しみにしているとても幸せな少女のようだ」とばかにし、ブラジルのボルソナロ大統領も「ガキ」と呼んで非難。ムニューシン米財務長官は「大学で経済を勉強してから説明に戻ってきてもらいたい」

▼未来を真剣に憂える若者に、こんな言い方しかできない大人は「OK、ブーマー」と突き放されても仕方あるまい。

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