「航空貨物」輸送どんな仕事? 生鮮食品や動物も運ぶ

西日本新聞 こども面

 飛行機で運ぶ物を「航空貨物」といいます。飛行機で物を運ぶとトラックよりはやく輸送(運ぶこと)できるので、採れたての魚介や野菜は新鮮なまま届けられます。移動時間が少ないと、動物のストレスも少なくてすみます。航空貨物輸送の仕事をこども記者が取材しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=「航空貨物」輸送の仕事

 こども記者たちがおとずれたのは、ANA福岡空港(福岡市博多区)という会社のグランドサービス部貨物郵便課という部署だ。事務所は福岡空港国内線から国際線に向かう連絡バスに乗り、「貨物ターミナル」というバス停を降りた近くにあった。

 到着してまず気づいたのは大量のコンテナがあることだ。このコンテナの中に荷物を詰め込み、飛行機にのせるという。こども記者5人もコンテナの中に入ってみた。新谷莉子記者が「私の頭がつくくらいの高さ」と感じたサイズが一番よく使われる高さ約160センチ、幅約150センチのコンテナ。他にも大小サイズのちがうコンテナがあるそうだ。

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 どんな物を航空貨物として輸送しているのだろう? 貨物郵便課の丸林黎美さん(25)と平田朋也さん(22)が説明してくれた。特に多いのは魚介や野菜などの食べ物。例えば福岡から新千歳空港(北海道)へは手続きなどを入れて約4時間。そこからスーパーに運ばれ、はやいと6時間ほどで新鮮なまま店頭に並ぶ。

 犬や猫もおりに入れ、ドアが開いても逃げないようにネットに包む。平田桃圭記者は、アザラシやホワイトライオンを運んだこともあると聞いて驚いた。西田美咲記者は今までで一番大きかった貨物を質問し、馬だったと教えてもらった。

 息苦しくならないように貨物室には換気扇がついていて、のせる前に体調が悪くないかも確認する。安倍陽奈記者は「動物の命をあずかるのでたくさんの工夫をしているな」と感じた。

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 人も貨物ものる旅客機には前後に計44個のコンテナをのせる貨物室がある(B777-300という機体の場合)。のせる場所は人がのる座席の真下。貨物だけをのせる専用の飛行機もある。

 飛行機はバランスを取らないと飛べない。「お客様がどこに座るかによって、貨物室のどこにコンテナを置くか考えている。コンテナの席決めです」と丸林さん。伊東晃輔記者は「安全運航に支障がでない工夫をしているから、僕が飛行機に乗った時も安心できるんだな」と思った。

■多くの貨物をあつかう福岡空港

 福岡空港から日本全国に運ぶ、または同空港に運ばれてくる貨物の量はなんと全国3位。羽田、那覇空港に続いて多い。ANAグループ以外の航空会社も合わせて、2018年は国内線で約18万7千トンもの貨物をあつかった。国際線も含めると福岡空港は全国5位。

 宅配便などの会社が運んできたものだけでなく、個人が事務所に持ち込んだ荷物も飛行機で運べる。受付では出発1時間前までに中身や大きさ、運賃などを確認し、重さを正確に量ってから荷物をあずける。

 ドライアイスや電池など、空を飛ぶときに「危険物(危ない物)」になるものが入った荷物は出発90分前までに手続きが必要。「危険物があります」とパイロットに伝えておくためだ。

 生まれて8週間以内の子犬、また暑い夏は息がしづらくなるため鼻の短いブルドッグなどの犬はあずかることができない。安全に航空貨物輸送をするには、利用者にも守ってもらうことがあるとわかった。

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