「ゴールは必ずある」 ノーベル化学賞の吉野さんが九大で講演

西日本新聞 社会面 四宮 淳平

 昨年のノーベル化学賞受賞者、吉野彰・旭化成名誉フェローが31日、受賞を記念し、ゆかりのある九州大伊都キャンパス(福岡市西区)で講演した。学生や市民ら約1300人を前に「研究でも何でも苦しいことがいっぱいあるが、ゴールが必ずあると思えば乗り越えていける」と語った。

 吉野氏は2015年10月から九大の客員教授や訪問教授として講演しており、ノーベル賞受賞後は今回が初めて。

 「リチウムイオン電池が拓(ひら)く未来社会」の演題で、電池の開発に至った経緯を披露。二酸化炭素(CO2)の排出といった環境問題を解決するため「環境、経済性、利便性の三つを調和させればいい」と述べた。人工知能(AI)などの技術が進化し、電気自動車(EV)を複数の人で共有するような社会を例示、「そんな社会に向け2025年から動きだす」と述べた。講演の最後、前日に72歳を迎えた吉野氏にケーキや花束のプレゼントもあった。

 講演に先立ち、「栄誉教授」の称号を授与された。 (四宮淳平)

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