海自護衛艦が中東へ出航 調査名目で初の長期派遣

西日本新聞 一面 塩入 雄一郎

 中東海域で日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集に当たる海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」(総排水量4650トン)が2日、海自横須賀基地(神奈川県)から現地へ出航した。防衛省設置法の「調査・研究」に基づく任務としては初めて1年単位の長期派遣となる。今月下旬にも現場海域に到着し、本格的な活動を始める。

 横須賀基地で出国行事があり、隊員の家族ら約500人が見送った。安倍晋三首相は訓示で「(活動海域は)日本で消費する原油の9割が通過し、日本国民の生活を支える大動脈、命綱と言える。情報収集任務は国民の生活に直結する極めて大きな意義を有するものだ」と述べた。

 たかなみには約200人が乗艦。ホルムズ海峡ではなく、オマーン湾やアラビア海北部、バベルマンデブ海峡東側の公海で活動する。防衛省は日本関係船舶が攻撃されるなど不測の事態が起きれば、限定的な武器使用を伴う「海上警備行動」を発令する。P3C哨戒機部隊60人も1月20日からソマリア沖アデン湾で情報収集と海賊対処に当たっている。

 たかなみは哨戒ヘリコプター2機を搭載。派遣に合わせて艦橋のガラスを防弾仕様とし、大音量で不審船を警告する「長距離音響発生装置」(LRAD)も取り付けた。現場海域では約4カ月間、情報収集に当たり、年間3隻の護衛艦をローテーションで回す。 (塩入雄一郎)

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