道下が世界新更新 東京パラへ弾み マラソン視覚障害女子

西日本新聞 社会面 林 原弘 松田 達也

 マラソン視覚障害女子で東京パラリンピック出場を事実上内定させている道下美里選手(三井住友海上)=福岡県太宰府市在住=が、2日の別府大分毎日マラソンで自身の世界記録を2分近く更新して優勝した。自国開催大会での金メダルへ、地元九州で勢いをつけた道下選手は「やりました!」とうれし涙を流しながら喜びを語った。昨年12月の防府読売マラソンで世界記録更新を狙ったが果たせず、急きょ出場した大会での快挙だった。

 山口県下関市出身。小学4年で右目に遺伝性の膠様(こうよう)滴状角膜ジストロフィーを発症し、短大卒業後に左目にも同じ病気を発症した。右は全く見えず、左の視力は0・01を切っている。26歳で特別支援学校に入学し、ダイエット目的で始めたランニングの魅力にはまった。かつては800メートルなど中距離中心。2008年北京パラリンピック出場権を逃して一時走ることをやめていたが、周囲の勧めで同年からマラソン大会に出るようになった。

 練習拠点は福岡市中央区の大濠公園。「九電工やトヨタ自動車九州を引退した選手が練習に付き合ってくれる」と九州のランナー仲間に感謝する。今回のレース後の会見でも「サポートしてくれる方との連携が結果につながった。これで東京に向けて、しっかり準備ができる」と伴走者やチームに頭を下げた。銀メダルだった16年リオデジャネイロ・パラリンピックの雪辱を目指す舞台は9月6日。約7カ月後だ。 (松田達也、林原弘)

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