4選の是非巡り蒲島氏と幸山氏激論 熊本県知事選告示まで1カ月

西日本新聞 九州+ 壇 知里

 熊本県知事選の告示(3月5日)まで約1カ月。熊本地震からの復興施策の継続を掲げ、同県政初の4選を目指す現職蒲島郁夫氏(73)に対して、元熊本市長で新人の幸山政史氏(54)は対決姿勢を鮮明にする。1日には地元民放2社主催のインターネット向け討論会で2人が直接対決。「4選の是非」を巡り、火花を散らした。

 「次の選挙に出るか、ずいぶん迷ったが、多くの県民から『知事の手で創造的復興を実現してください』という声が寄せられた」

 討論会の序盤、こう語った蒲島氏。語気を強め「幸山さんのように(4選出馬に否定的なことを)言った人は一人もいない」と続けた。

 幸山氏は「『出るな』と言った人が誰ひとりいなかったことこそ、長期政権の弊害」と反論。「批判や激励など県民にはさまざまな声がある。一方の県民の声しか聞こえなくなっているのでは」と引かなかった。

 全国知事会によると、昨年12月時点で4期以上務める知事は13人。3期以上は28人いる。九州の現職では大分県の広瀬勝貞知事(77)が5期目で最長だ。

 今回の知事選で4選の是非が注目されるのは、蒲島氏が3選出馬を表明した2015年9月、「(3期で終わるのは)熊本県政の鉄則」と述べていたからだ。18年秋ごろまでは、県庁内にも「次は出ないだろう」という見方が強かった。

 ところが、昨年8月の定例会見で、加藤清正の引き際の姿勢を示したとされる「清正公(せいしょこ)さんも12年」という言葉を取り上げ「加藤清正の(藩主としての)就任期間は23年。間違った政治文化に惑わされることはない」と持論を展開。翌9月の県議会では、世界恐慌に直面した1930年代から2期8年の慣例を破って4選された米大統領ルーズベルトに自らをなぞらえ、出馬を宣言した。

 1時間半の討論会では、蒲島氏が約30万票差で3選した16年の前回知事選に触れ、「状況を把握する力がなかったから、あなたは負けた」と幸山氏を挑発する場面もあった。多選について「政治にマンネリ化を招く」「周囲が忖度(そんたく)する」などと指摘する幸山氏。討論会では蒲島氏を「就任当初に比べ、県民に顔が見えなくなっている」と批判した。 (壇知里)

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 討論会の様子は7日まで、動画投稿サイトユーチューブ」で視聴できる。

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