「筑邦銀、全国展開に活路」 資本提携のSBI社長が方針

西日本新聞 総合面 中野 雄策

 SBIホールディングス(東京)の北尾吉孝社長は3日、東京都内で西日本新聞のインタビューに応じ、資本業務提携した筑邦銀行(福岡県久留米市)の事業拡大を支援する方針を明らかにした。全国の筑後地区出身者向けローン営業などを後押しし、将来は筑邦銀の東京証券取引所への上場も期待。全国の地方銀行が連合する「第4のメガバンク構想」については、統括会社の下に設立する東西二つの地域会社に地銀が参画する形を想定していると明らかにした。

 北尾氏は、筑邦銀の経営について「健全だし、みんなが良くなる方向で動いている。われわれの経営資源を使えば、ますます業容は良くなる」と指摘。現在は福岡証券取引所に上場するが「(東証)マザーズに行く可能性もある」と述べた。

 ただ、地方の人口減少や産業衰退など厳しい環境を挙げ「地域だけだと、お客の数は限定される。広く全国展開することに活路を見いだすことが重要だ」と指摘。住宅ローン営業の拡大や取引先企業の東京進出なども手掛けたいとした。

 一方、地銀を支援する統括会社の設立時期は「2月中」と言明。資本金は100億円程度で設立し、1年半以内に300億円程度に増資したいと説明した。傘下に西日本、東日本の地域担当会社を設置する構想を温めているという。北尾氏は、資本提携した筑邦銀など3行を含め、当面は10行程度が「第4のメガバンク構想」に参加すると展望。地銀の経営改善は「難しいと思わない」と述べ、システム共通化や資金運用の高度化を課題に挙げた。 (中野雄策)

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 SBIホールディングス インターネット証券最大手のSBI証券を傘下に置く持ち株会社。保険や銀行を含めた金融事業を幅広く展開している。社長は野村証券出身の北尾吉孝氏。グループの従業員数は約6900人。2019年9月中間連結決算は、売上高に当たる収益が前年同期比8・7%増の1921億円、純利益は17・0%減の278億円だった。

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