きょうは日本に「私立大学」が生まれた日だ…

西日本新聞 オピニオン面

 きょうは日本に「私立大学」が生まれた日だ。それも100歳の誕生日。1920(大正9)年2月5日、慶応義塾大学と早稲田大学が、大学令による最初の私立大学として認可された。さらにこの年、明治、法政、中央、日本、国学院、同志社の六つの私立大学も誕生した

▼国立大学の歴史はもっと古く、日本最初の大学は1877年に創設された東京大学。その後、京都、東北、九州、北海道などの帝国大学が各地に開設された

▼帝大は、国家が必要とする学術研究や官僚などの人材養成が主な目的だった。一方、私立大学は、それまで私学として培ってきた伝統に基づく独自の教育で多様な人材を輩出し日本の発展に貢献した

▼私立大学の誕生から1世紀。文部科学省の学校基本調査によると、2018年度の大学数は782校で、うち私立は4分の3以上の603校。学生数も全体の74%を占めた

▼今では私立大学が日本の高等教育の大きな部分を担っている。ただし、少子化で経営環境は厳しい。留学生を大量に受け入れ、その授業料で何とかやりくりしている大学もあるという

▼大学受験が本番を迎えた。公私にかかわらず、最高学府の門をたたく受験生の皆さんへのエールに、慶応義塾を創立した福沢諭吉の言葉を贈りたい。「我日本国中に於(お)ける気品の泉源、智徳の模範たらんことを期し(中略)以(もっ)て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」

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