ハンセン病研究の記念館が復活 熊本地震で被災、4月再開へ

西日本新聞 夕刊 長田 健吾

 国内初の民間のハンセン病研究所として建てられ、2016年の熊本地震で被災し休館している国登録有形文化財「リデル、ライト両女史記念館」(熊本市中央区)が改修工事を終えた。4月4日から4年ぶりに一般公開を再開する。

 記念館は1919年に建てられた木造2階の洋風建築。94年開館し、明治から昭和初期に熊本でハンセン病患者の支援に生涯をささげた英国人宣教師ハンナ・リデル(1855~1932)と、めいのハンナ・ライト(1870~1950)の遺品や、当時の患者たちの写真などが展示されている。

 1891年に来日したリデルは、当時「不治の病」と恐れられていたハンセン病患者を救おうと協力者や資金を募り、95年に熊本回春病院を創設。治療や「らい菌」の研究を行った。

 リデルの死後、日本が戦争への道を進むなか、病院は1941年2月に閉鎖され、院長を継いだライトは国外に退避。約30人いた患者らは、現在の国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県合志市)に収容された。

 建物は戦後、高齢者介護施設の管理棟として使われていたが、92年に熊本市に寄贈され、2008年に国の有形文化財に登録。熊本地震では、建物内外の壁にひびが入るなどの被害に遭い、改修、耐震補強工事が行われていた。

 秋山大路館長は「ハンセン病の特効薬開発を研究していた民間の貴重な施設。2人の功績や差別の歴史を学ぶ場として、活用してもらいたい」と話した。 (長田健吾)

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