準強姦被告に逆転有罪判決 「抵抗できないと認識」福岡高裁が懲役4年

西日本新聞 鶴 善行

 福岡市内の飲食店で酩酊(めいてい)状態だった女性=当時(22)=に乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われた同市の会社役員の男(44)の控訴審判決が5日、福岡高裁であった。鬼沢友直裁判長は「被告は女性が抵抗できない状態だと認識していた」として、一審福岡地裁久留米支部の無罪判決を破棄、求刑通り懲役4年を言い渡した。一審判決に批判が高まり、性暴力撲滅を訴える運動「フラワーデモ」が始まるきっかけになっていた。

 公判では(1)女性が心理的、物理的に抵抗できない抗拒不能の状態だったか(2)抗拒不能であることを被告が認識していたかどうか-が争われた。

 一審判決は(1)について「テキーラの一気飲みなどで女性が眠り込み、抵抗できない状態だった」と認定。(2)に関しては女性に意識があるように周囲に見えていた点や、明確な拒絶の意思を示さなかったことから「性交を許容していると誤信する状態だった」と判断していた。

 控訴審判決で鬼沢裁判長は「被害者が一時的に意識があるような反応をしても、直ちに酩酊から覚めつつある状態とはいえない」と説明。「(性交は)女性の意思とは思えなかった」とする目撃者の証言などを踏まえ、「抗拒不能であることに乗じ性交に及んだことは明らか」と結論付けた。

 その上で、量刑面では「卑劣、悪質な犯行で結果は重大。不合理な弁解に終始し、被害者の名誉をさらに傷つけた」と指摘した。

 被告の弁護人は「判決文を精査し、上告は今後検討する」とコメントした。

 控訴審判決によると、被告は2017年2月5日、福岡市内の飲食店で、酩酊し抗拒不能の女性に乱暴した。 (鶴善行)

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