田園地帯に緊張感 宇佐の親子殺害 集団登下校、車で送迎も

 大分県宇佐市安心院町荘で親子2人が殺害された事件で、県警は5日、捜査本部を設置し、本格的な捜査に乗り出した。犯人は逃走したままで、市内の全31の小中学校では集団登下校を実施。現場付近では車両検問が継続して行われ、田園風景が広がる地元は緊張感に包まれた。

 市教委によると、集団登下校は4日時点で同市安心院町と院内町の小中学校9校に要請していたが、殺人事件との断定を受け、5日に市内全域の小中学校に拡大させた。各学校に送付した要請文では、子どもたちの帰宅時間を早めるため、中学校では部活動の休止を含めて検討するよう求めた。

 現場近くの安心院小では、子どもたちが足早に集団下校し、教職員が通学路に立った。車で迎えに来る親の姿もあり、3人の子どもを迎えに来た主婦井上孝子さん(32)は「とても怖い」と言い、早期解決を願った。「戸締まりしたり、なるべく外出しないようにしたりしている。外で元気に遊べない子どもたちがかわいそう」

 同小の松本孝司教頭(58)は「子どもたちが少し落ちつかない様子だ。犯人が逃走していると思うと、われわれも不安。保護者と協力し見守りができるようにしていきたい」。市教委学校教育課は、事件があった安心院地域を中心に子どもたちの心のケアに全力を挙げる方針を示した。

 事件現場近くに住む女性(75)は「警察の検問で仕事に遅刻しそうになった」。自宅は普段から夜間に施錠しているが「掛け忘れがないよう、しっかり確認するようになった」という。同町の農業松木公憲さん(83)は「こんな田舎で殺人事件があるとは信じられない」と言葉少なだった。 (吉川文敬、鬼塚淳乃介)

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