マラソンの季節、新型肺炎警戒 数十万人集結「走るまでマスク」

西日本新聞 社会面 郷 達也

 新型コロナウイルスによる肺炎が猛威を振るう中、早春の本格シーズンを迎える市民マラソン大会の関係者が気をもんでいる。大会によっては、ランナー、ボランティア、観客ら数十万人が市街地一帯に集まるためだ。主催する北九州市や熊本市は5日、大会公式ホームページ(HP)でマスクの着用などを呼び掛け、消毒液設置など急ピッチで対策を進める。

 今月16日は、いずれも1万数千人が走る北九州市、熊本市、京都市などで市民マラソン大会がある。3市は対策をどうするかなど情報交換しているという。

 北九州マラソンは、ランナーには大会に向けた体調管理の徹底、ボランティアや観客に対してはマスク、手洗い、アルコール消毒の対策を行うようHPで要望した。

 事務局によると、昨年の沿道の観客は約25万人。大会側はランナーの更衣室があり、観客もスポーツウエアなど企業の出展ブースを楽しめる西日本総合展示場(小倉北区)に、従来ある消毒液を増やす方針。

 普段の大会からスタッフの名札に医療救護本部の電話番号を明記。体調不良者の発生などの緊急時も即応できる態勢で臨む。担当者は「できる対策をした上で、安心して楽しんで走ってもらいたい」と話す。

 昨年約26万5千人の人出があった熊本城マラソンはHPで注意喚起し、他都市の動向も踏まえ対策を検討する。熊本県人吉市で16日に行われる「ひとよし温泉春風マラソン」もHPで予防策を周知する計画だ。

 感染者が確認された京都市で行われる京都マラソンは例年、外国人を含め約50万人の観客でにぎわう。事務局によると、「こんな時期にマラソンをしなくても…」との意見もあったという。3月にある東京マラソンは、情報収集と具体的な対応策の検討を進める対策チームを設置した。

 熊本城マラソンに6年連続で挑戦する熊本市の不動産会社社長牛嶋祐樹さん(40)は「スタート地点は結構な人混みなので着替えて走りだすまではマスクを着けておく。沿道からの声援には笑顔で応えたい」と話した。 (郷達也)

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