「滅茶苦茶(めちゃくちゃ)でごじゃりまするがな」のギャグで…

西日本新聞 オピニオン面

 「滅茶苦茶(めちゃくちゃ)でごじゃりまするがな」のギャグで昭和の茶の間の人気を集めた漫才師で喜劇俳優の花菱アチャコ。戦前、横山エンタツとのコンビで今に続く「しゃべくり漫才」の原型をつくった

▼エンタツ・アチャコの十八番に、東京六大学野球のネタがある。早稲田と慶応の試合を観戦したというボケ役がつぶやく。「早慶戦を見て分からんことがある。早慶の相手はどこでした?」

▼これもギャグかと思わせるような安倍晋三首相の言葉である。「桜を見る会」の参加者が急増した理由を問われ、「(事務所が参加者を)幅広く募っていると聞いていて、募集という認識ではなかった」

▼税金を使って支援者をもてなしたと追及されたくなくて、日本語の意味まで改ざんしてしまった。ネット上には「馬から落ちたが落馬したという認識ではない」「危ないが危険という認識ではない」といった皮肉のギャグが次々と

▼首相の答弁は以前から「ご飯論法」と批判されてきた。「朝ご飯は食べていないが、パンは食べた」とはぐらかす。その技にさらに磨きが掛かったようだ。森友学園問題の責任逃れのため「私人だ」と閣議決定までした昭恵夫人が、参加者を推薦していた件についても、のらりくらりと。まさに「滅茶苦茶でごじゃりまするがな」

▼多くの国民は思っていよう。「国会中継を見て分からんことがある。首相が説明責任を果たす相手は誰でした?」

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