白島の洋上風力発電計画始動 自然環境保全と両立なるか 北九州市

西日本新聞 北九州版 竹次 稔 米村 勇飛

◆事業者は防止策実施意向

 北九州市若松区の離島、白島の西側海域に洋上風力発電を設置する計画が動きだし、環境影響評価(アセスメント)の手続きが進められている。港湾や漁港の外に広がる「一般海域」で商業用に設置するのは県内で初めて。島では希少な鳥類が繁殖し、日本野鳥の会は懸念を示している。事業者は防止策を実施する意向で、再生可能エネルギーの普及と自然環境保全を両立させるモデルケースとなるか注目される。

 男島と女島からなる白島は若松区の沿岸部から約8キロにある。風力関連事業を手掛けるグローカル(広島県呉市)が、男島の西数百メートルから2キロの海域約169ヘクタールに着床式風車を1~2基(最大出力9900キロワット)設ける計画だ。事業は70億円規模で、2021年の着工、23年の運転開始を目指す。伸縮式の新たな支柱(タワー)の導入を検討し、特殊作業船を使わずに大幅なコスト削減を目指す。

 県港湾課は昨年12月中旬、漁業関係者や海上保安庁などとの調整を終えたとして同社に利用許可を出した。県条例に基づき賃料を支払って風車を設置する。

 若松区響灘地区と沖合では北九州市が洋上風力関連産業の集積を目指す。港に近い海域では九州電力グループなどによる「ひびきウインドエナジー」が22年、総出力22万キロワットの風車の建設工事に着手する予定。グローカルと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などは白島の北約5キロの海域で19年5月から海に浮かべる「浮体式」の風力発電システムの実証実験を進めている。

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