「山林の可能性広げたい」 田島山業が「ウッドデザイン賞」2冠

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 木の良さや価値を再発見させる製品や取り組みを評価する「ウッドデザイン賞2019」で、大分県日田市中津江村の林業会社「田島山業」が最優秀賞と特別賞を受賞した。田島信太郎社長(63)は「山林の可能性をもっと広げていきたい」と抱負を語った。

 林野庁の補助事業で、5回目の今回は全国から413点が集まった。

 最優秀賞は、木材や鉄骨を組み合わせた高層10階建てのマンション(仙台市)の建設に関わった大手ゼネコンなどと合同で受賞。低層の建物に使われていた木の構造部材を中高層建築に活用し、耐火や遮音などの性能も実現。「今後の活用が期待される技術」と評価された。

 特別賞では、昨年5月同社所有林で行った統括本部長田島大輔さん(31)と茉莉さん(35)の結婚式やその一連の活動が、森の新たな活用や地域と連携し独創的と評価された。式には地元を中心に28企業・個人が協力し、日田杉で作ったベンチや引き出物として掛け時計を製作。招待状にはレーザー加工した日田杉を使った。披露宴では食材の9割以上を地元産のジビエや野菜を使った料理を提供した。

 1月30日、同社社員らから報告を受けた原田啓介市長は「受賞内容はどちらも興味深くて面白い。山が持つ可能性が形となって示されている」と称賛。田島社長は「木材や食材、人材といった既存の地域の財産を、アイデアや技術と掛け合わせることで新しいものを生み出していきたい」と話した。(笠原和香子)

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