ソウル勤務だった2015年、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が大流行した…

西日本新聞 社会面 植田 祐一

 ソウル勤務だった2015年、韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が大流行した。感染源は中東からの帰国者で、死者38人を含め感染者は186人に上った。

 ただし国内感染は全員が医療機関での院内感染で、入院患者、付き添いの家族、医師らに限られた。学校、職場、雑踏での感染はゼロ。専門家は「日常生活では感染しない」と何度も繰り返した。

 それでも市民の動揺は収まらず、社会はパニック状態に陥った。世界保健機関(WHO)が不要だと言っているのに、ピーク時には2903校が休校した。過剰反応は極まり、芸能人のサイン会まで中止に。外出手控えでデパートから人が消えた。

 新型コロナウイルスは、MERSよりも感染力が強く、致死率は低そうだ。大事なのは「正しく知り、正しく恐れる」こと。まずは国立感染症研究所のホームページに目を通すことをお勧めしたい。

 (植田祐一)

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