映画「祈り」川棚町でロケ 舞台は浦上天主堂保存巡る昭和30年代

西日本新聞 長崎・佐世保版 平山 成美

 昭和30年代の長崎を舞台にした映画「祈り」のロケが、旧海軍の魚雷発射試験場跡がある川棚町三越郷の片島公園で行われている。7日、撮影現場が報道陣に公開された。

 映画「祈り」は、長崎市出身の劇作家、田中千禾夫(ちかお)氏の代表作「マリアの首」が原作。被爆した浦上天主堂の保存を巡って世論が二分する中、カトリック信者の女性2人が戦争の傷痕と記憶を残そうと、天主堂解体を前にマリア像の残骸を拾い集める姿を描く。

 7日のロケでは、被爆直後の長崎市を回想するシーンを撮影。がれきの中で頭から血を流しながら負傷者を救護する永井隆博士に、主人公の看護師、鹿が「休んでください」と声を掛ける場面などを撮った。永井博士役は孫の永井徳三郎さん、鹿役は女優の高島礼子さんが演じている。

 メガホンを取る松村克弥監督が取材に応じ「長崎を最後の被爆地に、という思いで作っている。長崎という場所で撮影することに説得力がある。俳優の熱意も伝わってくる」と作品への思いを語った。

 1月に関東で始まった撮影は、今月11日にクランクアップ予定。主題歌「祈り」は長崎市出身のさだまさしさんが歌う。7月、全国に先駆けて県内で上映されるという。(平山成美)

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