沖縄「墓標」跡から骨見つかる 戦没者の遺骨か調査へ

西日本新聞 社会面

 75年前の太平洋戦争末期、米雑誌に掲載された戦没者14人の墓標の写真をヒントに那覇市のボランティア団体などが取り組む遺骨の掘り起こし調査が、沖縄県本部町で始まり7、8の両日で背骨の一部とみられる骨が二つ見つかった。遺骨かどうか今後、DNA鑑定などで調べる。団体は9~11日、本格的に掘り起こしを行う。

 旧日本軍の記録では、軍事徴用船「彦山丸」が本部町の港近くで敵機の攻撃を受け沈没。戦没船員名簿には12人の名前があり、いずれも墓標の名前と一致した。12人の中には、佐賀県出身の「峯松良一」さんも含まれている。

 骨は現場の地ならしをしている際に見つかった。薬きょうや戦前の硬貨、ベルトの金具も出てきた。考古学が専門で、現場に立ち会った元沖縄県立博物館・美術館長の安里進さん(72)によると、人の背骨の可能性がある。ただ、船員の遺体は火葬して埋めたとの証言があり、見つかった骨に焼けた痕跡はないという。

 ボランティア団体の具志堅隆松さん(65)は「有力な手掛かりがある以上、何とか見つけ出したい」と話した。 (高田佳典)

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