福祉相談センターの県職員が、保護すべき身元不明の高齢男性を…

西日本新聞 社会面 松井 知祥

 福祉相談センターの県職員が、保護すべき身元不明の高齢男性を、深夜の街角に置き去りにする現代版うば捨て山のような不祥事が愛知県で起きた。最初に保護した警察官がセンター側に引き渡し、センター職員は宿泊先を探したが見つからず、病院への搬送も消防から断られた。

 警察、センター、消防の3者が関わりながら、男性は誰にも助けてもらえない。縦割り行政の中で、命がたらい回しにされているようにも見える。センター職員が上司に相談すると、遠方で放置し匿名で119番しろと指示されたという。結果、雨が降る冬空の公園に置き去りに。

 男性は脳梗塞の疑いがあり、会話や意思疎通がままならなかった。センター側はその後「男性が自ら立ち去ったため見失った」と説明したとか。幸い無事だったが、「置いてきただけ。放置はしていない」などという、どこかの国の政治家のような弁明は通じないだろう。(松井知祥)

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