AIで次世代型農業目指す 阿蘇市の農家などが実証実験

西日本新聞 熊本版 佐藤 倫之

 人工知能(AI)やロボット、スマートフォンを使った次世代型農業の実証実験が、熊本県阿蘇市のイチゴ農家や選果場で実施されている。多くの手仕事が求められる現場では、既に海外からの技能実習生が生産出荷の一翼を担っているが、もう一歩先を模索する。関係者に4日、現場が公開された。

 農林水産省所管の「農業・食品産業技術総合研究機構」(農研機構)が中心となり、本年度から2年計画で始めた。研究者や企業とも連携し、新技術を生かした省エネ、省力、量産型の農業を目指している。

 生産現場で昨年10月から実証実験に乗り出したのは、米とイチゴを栽培する大津裕樹さん(41)。冬場はビニールハウス85アールで、家族3人に加え、カンボジアからの農業実習生4人とイチゴの栽培出荷に追われる。

 実証実験では、ハウス内にモニターカメラを設置。顔認証やAIの技術を使い、実の色合い、葉の大きさなどを計測し、「出荷時期はいつか」「水供給は不足していないか」「光合成を促す二酸化炭素(CO2)は、むらなく行き渡っているか」などを割り出し、作業に役立てているという。

 イチゴ出荷に追われるJA選果場には、大小の実を選別する産業用ロボットが導入された。定量のパック詰めではこれまで、作業員が目で選別して盛っていたが、ロボットが事前に大小を選別。作業時間が短縮されつつあるという。

 イチゴ生産者の部会長でもある大津さんは「出張などで現場を離れていても、スマートフォンで状況がつかめ、即応できる。データによって次の作業予測や段取りもでき、まだ手探りだが、新たな農業経営につなげたい」と話した。(佐藤倫之)

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