解散総選挙「いつあってもおかしくない」 衆院佐賀1区、動き本格化

西日本新聞 佐賀版 北島 剛 金子 晋輔

 衆院議員の任期満了(2021年10月)まで折り返しを過ぎ、佐賀県内の政界は年内の衆院解散をにらんだ動きが目立つようになってきた。激戦区の佐賀1区は今のところ、国民民主党の原口一博氏(60)、自民党の岩田和親氏(46)の両現職と、政治団体「幸福実現党」新人の中島徹氏(45)の争いとなりそうだ。夏の東京五輪・パラリンピック後が解散時期として有力視されており、各陣営は次期衆院選に向けた準備を本格化し始めている。

 国民の原口氏は、自民に対抗する「大きな塊を作ろう」と呼び掛ける。佐賀2区の立憲民主党現職、大串博志氏(54)と歩調を合わせ、両党合流を先導してきた。ただ、協議は「わが党に阻害要因があった」(原口氏)として足踏み状態に。かつての民主党政権時代をほうふつとさせる「決められない政治」の印象も残した。

 協議の頓挫が明らかになって初の週末となった1月25日。原口氏は国民県連の会合で危機感をあらわにした。「メンツにこだわったり、恩讐(おんしゅう)にとらわれたりしたら有権者から見放される。自民を利するだけだ」

 一方で支持の掘り起こしにも余念がない。週末に帰郷しては「原口党」と呼ばれる熱烈な支援者を回るほか、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」問題などを街宣活動で取り上げ、「一刻も早い政権交代を」と訴える。

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 「皆さんの心配と期待に応えるため、この1年身を粉にして全力で取り組む」。自民の岩田氏は同17日、佐賀市のホテルであった新春賀詞交歓会で決意を述べた。自民県連の留守茂幸会長は「解散総選挙、今年はいつあってもおかしくない。なんとしても惜敗した前回、前々回を挽回する」と語気を強めた。

 比例復活を続ける岩田氏。原口氏との4度目の対決となる次期衆院選は「背水の陣」で臨む。賀詞交歓会には岩田氏が所属する派閥の長、岸田文雄政調会長や連立政権を組む公明党からも国会議員が姿を見せ、選挙区での勝利に向けて結束をアピールした。

 岩田氏があいさつでも触れた「心配」は、昨年9月に防衛政務官となり、東京を離れられないことが増えた点。前回衆院選後、県議らでつくる「改善委員会」を設置しており、反省を生かし、佐賀に帰れるときは地域回りに力を入れる。

 幸福の中島氏は1月29日に県庁で記者会見し、次期衆院選で消費税・法人税の減税などを訴える考えを明らかにした。参院選佐賀選挙区に立候補した2013年から毎朝、佐賀市内でつじ立ちを続けており、知名度アップを図っている。

 佐賀2区は、立民の大串氏と自民の古川康氏(61)の現職同士の対決が見込まれている。(北島剛、金子晋輔)

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