崩落に備え「盛り土マップ」公表 北九州市、28日からHPで

西日本新聞 北九州版 竹次 稔

 地震発生時に崩落の懸念がある大規模な盛り土造成地について、北九州市は今月28日、地形図などの調査を基に所在地を示したマップを公表する。対象は市内1697カ所、1875ヘクタール(市域の約4%)と広範におよび、2020年度には現地調査で安全性を確認し「盛り土造成地台帳」を整備する。

 谷などを埋めた盛り土造成地を巡っては、阪神大震災以降の大規模な地震で、盛り土と地面の境界面などで地滑りのような崩落(滑動崩落)が発生する被害があった。このため、国土交通省は全国の自治体で調査、マップを本年度中に公表するよう促していた。

 同市も17年度から調査を開始。明治後期の地形図や米軍の航空写真といったかつての地理情報と、現在の地形図を重ね合わせ、盛り土の面積が3千平方メートル以上の「谷埋め型」や、斜面地に5メートル以上の土が盛られている「腹付け型」の箇所を抽出した。箇所数で前者が約77%を占めている。

 28日には市内を13区画に分けた盛り土造成地マップを市ホームページ(HP)で公表。20年度は現地に行き、造成年代や、崩壊の予兆にもなる盛り土からの水漏れの有無、盛り土を支える壁際に異変がないかなどを調べるとしている。

 市開発指導課は「地震時に必ず危険というわけではないが、日常生活の中で身の回りの変化に関心を持ってもらうきっかけにしてほしい」と話している。(竹次稔)

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