「はかた一番どり」開発20年 福岡の銘柄鶏「魅力を全国に」

西日本新聞 ふくおか版 前田 倫之

 生産から加工までの全工程を県内の施設で行っている福岡県の銘柄鶏「はかた一番どり」が開発から20年を迎えた。生産者らでつくる「はかた一番どり推進協議会」会長で、久留米孵卵(ふらん)場社長の古賀光幸さんは、「鶏の食文化が根付いた福岡にふさわしい銘柄として定着してきた。魅力を全国の消費者にもっと届けたい」と意気込んでいる。

 協議会によると、はかた一番どりは1999年春、県農林業総合試験場(筑紫野市)が開発。「地鶏よりも安く、ブロイラーよりもおいしい鶏肉を」と、在来地鶏の「さざなみ」とブロイラー系を交配した。ブロイラーより10日以上長い62、63日間かけて飼育し、八女茶入り専用飼料を使用。一般的な鶏肉よりもうま味成分が15%以上多く、適度な歯ごたえが特徴で、唐揚げや水炊きなど幅広い料理に合うという。

 出荷数は販売当初の約3万羽から、2008年度の約70万羽でピークに。18年度は約56万羽まで減少しているものの、都道府県が開発した地鶏・銘柄鶏の中では、同じく県産の「はかた地どり」に続く全国4位。関東圏を含め300店以上の飲食店で使用されているという。

 地産地消を促すため、協議会は県内の小学校で、はかた一番どりを題材にした食育出前授業を約10年前から実施。年間5校程度を回り、子どもたちに命の大切さを伝えてきた。この活動が18年の農林水産省の「第2回食育活動表彰」で銀賞に当たる消費・安全局長賞を受賞した。

 協議会のメンバーは5日、県庁を訪れ、小川洋知事にとりしゃぶセットを贈呈。焼き鳥や唐揚げを試食した小川知事は「かめばうま味が広がりおいしい。40年、60年と愛されるように発展してほしい」と期待した。 (前田倫之)

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