難しくて面白い問題を解くことで論理的な思考力が身につくドリル

西日本新聞

 論理的思考と聞くと、大事だとは分かっていても苦手意識をもっている人が多い。しかし、食わず嫌いをせず、チャレンジしてみよう。考えることが面白いと感じられるようになることもあるはずだ。

 本書は2014年から「世界算数」を開催しているソニー・グローバルエデュケーションが知識だけでは太刀打ちができない「思わず考えたくなってしまう面白い問題」をドリルの形でまとめてある。見開きの片面に問題が載っていて、5分考えて分からなかったら、次ページのヒントへ進む。解答は「別冊」の形で、本書の後半に収録されている。たとえば、難しさが★★★の問題はこんな感じ──

「7人でジャンケンを1回しました。みんながのばしている指の数の合計は13本でした。

(問)グー、チョキ、パー、それぞれ何人ずついますか」

 問題ページにはイラストが使われており、子供から大人までチャレンジできるようになっている。ここで紹介した問題は「クリエイト回路」と題された第2章からの抜粋だ。

 クリエイト回路って何? と思ったかもしれない。実は、論理的思考は5段階のステップを踏んでいる。それを「5つの思考回路」として、全5章7問ずつ解くことで身に付ける構成になっている。せっかくなので、5つの思考回路を紹介しておこう。

・スキャン回路(読みとる)……問題の本質を見抜く。
・クリエイト回路(ひらめく)……これまで思いつかなかった方法を思いつく。
・リバース回路(逆算する)……問題が解決するにはどうすればいいか、逆算する。
・ノック回路(洗いだす)……ありうる可能性をすべて洗いだす。
・ステップ回路(組み立てる)……「こうすれば、こうなる」と手順を組み立てる。

 これらの問題を解くことで、自分はどういう考え方が得意かという特徴も分かるので、適性診断のようにも使えて興味深い。この先、AIをはじめ先進技術が普及していくことは確実。そうした社会に出て行く若者には特に試してもらいたい。

 

出版社:学研プラス
書名:5分で論理的思考力ドリル
著者名:ソニー・グローバルエデュケーション
定価(税込):1,100円
税別価格:1,000円
リンク先:https://hon.gakken.jp/search/result/?keyword[]=%EF%BC%95%E5%88%86%E3%81%A7%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E6%80%9D%E8%80%83%E5%8A%9B%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%AB

西日本新聞 読書案内編集部

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ