子どもに「遊んで!」と言われたらオススメ。自宅でできる「脳育メソッド」

西日本新聞

 突然走り出す、落ち着きなく動き回る・・・それが子ども。大人になるとすっかり忘れてしまうが、きっと子どもには本能的に動きたい欲求があるはずだ。その欲求が何故起こるのか、そしてどれだけ重要かを教えてくれるのが本書だ。

 著者は、年間延べ25万人の子どもたちが通うという「クラブネイス体操教室」を運営している元体操選手。体操教室といっても、決して体操のエリートを育てる場所ではなく、「子どもたちの“すこやかなカラダ”と“あきらめないココロ”を育てる」を理念に、知育体育に重点を置いている教室だ。

 そこに通うことで、運動の能力はもちろん、難関校合格など運動以外のさまざまな才能を開花させ、飛躍していく子どもが続出しているという。それは何故か。身体を動かすことにより、「認知能力(記憶力・集中力・判断力・論理力・計算力など)」と「非認知能力(やり抜く力・協調性・創意工夫・対応力・忍耐力など)」が同時に身につくからだという。

 脳は、沢山の刺激を受けることで神経回路が鍛えられ成長する。しかも一度自転車の乗り方を覚えたら一生忘れないように、しっかりつながった神経回路はなかなか消えないらしい。そしてそのために必要な刺激とは、ズバリ身体を動かすこと。脳と身体は密接に関連しており、いかに幼少期に五感を使った全身運動を行い、どれだけ神経回路を数多く強固にしておくかが、その後の脳の成長の鍵になるという。

 また脳の成長には順番があり、最初に身体を司る部分、さらに言語や思考、そして心を司る部分へと続く。最初にちゃんと身体をコントロールすることができるようになって初めて記憶力などが生き、最終的には人間に最も必要な非認知能力を十分に身につけることができるようになるという。この順番を無視して、小さい頃からじっとしたまま計算や読み書きだけをさせても学力は伸びにくいのだ。

 運動が苦手でも問題ない。子どもには身体を使った遊びを大いにさせるべき。同時に親子のスキンシップができれば理想的だ。本書には、6畳ほどの広さがあれば自宅でも簡単にできる、効果的な「脳育体操」が16種類紹介されている。わかりやすくイラストを使って解説され、難易度が徐々に上がるプログラムも用意されている。子どもが夢中になって何度もやりたがったらしめたもの。消えない一生の財産をプレゼントできることは間違いない。

 

出版社:青春出版社
書名:AIを超える!子どもの才能は「脳育体操」で目覚めさせる!
著者名:南友介【著】/泉原嘉郎【監修】
定価(税込):1,540円
税別価格:1,400円
リンク先:http://www.seishun.co.jp/book/21769/

西日本新聞 読書案内編集部

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