中村哲さんと山田堰は「古里の宝」 福岡・朝倉市が広報紙で特集

西日本新聞 九州+ 横山 太郎

 福岡県朝倉市は、江戸時代に築造され今も現役で筑後川の水を堀川用水路に引き込む同市の「山田堰(ぜき)」と、同堰をモデルにアフガニスタンでかんがい事業に取り組んだ故中村哲医師=享年(73)=との深い結びつきを特集した記事(2ページ)を、2月1日号の広報紙に掲載した。

 特集のタイトルは「朝倉とアフガニスタンとの懸(か)け橋-緑の大地計画への思いと山田堰」。昨年12月にアフガンで凶弾に倒れた中村医師が生前、同堰の構造を取り入れ、アフガンの荒野1万6500ヘクタールを農地に変えた取り組みをまとめた。

 中村医師が同堰をモデルにした理由には、大がかりな機材がなくても造ることができ、地元住民が維持管理できる点にあったという。何度も現地を視察して工法を研究した中村医師の姿を伝えている。

 また同堰を管理する土地改良区の関係者への取材から、中村医師が「世界に誇れる山田堰をもっと国内外に発信すべきだ」と語っていたことも紹介。紙面には中村医師がアフガン関係者と同堰を訪れた時の写真などが盛り込まれている。

 担当した市広報統計係の坂口昭士さん(31)は「中村医師の活動を通じて、山田堰が世界に誇る古里の宝であることを改めて教えられた。朝倉とアフガンのつながりを多くの人たちに知ってもらいたいと特集を組んだ」と話している。広報紙は約2万部発行。市のホームページから閲覧できる。(横山太郎)

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