医ケア児の一時預かり拡大 佐賀・白石町の「ワン・ハピネス」 

西日本新聞 佐賀版 梅本 邦明

保護者の負担軽減へ

 佐賀県白石町坂田の障害者福祉事業所「ワン・ハピネス」が、たんの吸引などの医療的ケア(医ケア)が必要な子どもを宿泊させて一時的に預かり、親たちの負担軽減につなげるレスパイト支援事業を今月から拡大した。昨年8月の記録的大雨で被災した医ケア児を受け入れられなかったため、数日間宿泊できる短期入所の定員を増員。県内では支援施設が不足しており、同事業所は「安全な体制は整っており、ぜひ利用してほしい」と呼びかけている。

 レスパイト支援は、保護者が冠婚葬祭やきょうだいの学校行事などに出席する際に必要となるが、県内の支援施設は数カ所しかないという。

 ワン・ハピネスは2018年11月に開所し、障害児・者を日中に預かるなどしてきた。昨年8月の記録的大雨で被災した武雄市の医ケア児の支援者から預け入れを相談されたものの、短期入所の定員1人が埋まっていたため、受け入れることができなかった。

 施設長の森田慶子さん(60)は「悔しくて悲しい思いをした。どんな形なら支援できるかを考えた」。障害者が長期的に入所するグループホームの6部屋のうち、空いている部屋を短期入所にも利用できるように県に届け出た。現在は6人が短期入所できるという。

 施設には、たんの吸引器、酸素濃度の測定器、寝たままシャワーを浴びられるストレッチャーなどを備え、「いろんな病気の子どもに対応できる」(同事業所)。看護師11人はいずれも小児科の経験がなかったが、昨年11月から月1、2回、佐賀大医学部看護学科の鈴木智恵子教授に小児医療の勉強会を開いてもらい、準備を進めてきた。

 森田さんは「医ケアに追われる親たちがゆっくり過ごせる時間をつくれるように支援したい」と語る。ワン・ハピネス=0954(69)1520。 (梅本邦明)

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