旧駅舎車寄せが姿表す JR直方駅、復元に向け上棟式

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 JR直方駅前(福岡県直方市)で整備工事が進むイベント広場に移築復元される旧駅舎車寄せ(玄関)が姿をのぞかせた。4月の完成に向け、市民や地元の保育園児らも参加して上棟式が13日あり、祭事や餅まきなどが行われた。

 旧駅舎は1910(明治43)年に建てられ、リニューアルに伴って2011年に解体。市が保管してきた部材を生かし、三角屋根とエンタシスと呼ばれる古代ギリシャ建築様式の柱がよみがえろうとしている。

 上棟式で、移築復元に向けて19年2月から議論を重ねた検討委員会メンバーの山田由香里・長崎総合科学大教授(建築史)が「今年3月1日でちょうど110歳を迎える。3本一体で立つ美しい柱が四隅にあるのが珍しく、凝ったデザイン。直方でこれからどう愛されていくのか楽しみ」と車寄せの歴史を紹介した。

 完成すれば、正面の幅が5・5メートル、奥行き4・5メートル、高さ5・7メートルの規模。検討委発足以前から参画してきた九州大大学院工学研究院の樋口明彦准教授(景観学)は「かつて手仕事で車寄せを丁寧に造り上げた職人の魂をオーラのように感じ、存在感が際立つ。復元を、直方ならではの歴史を生かしたまちづくりのスタートにしてほしい」と期待を込めた。(安部裕視)

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