新型肺炎「状況見守るしかない」 八代市のクルーズ船拠点、式典延期

西日本新聞 熊本版 和田 剛

 熊本県八代市の八代港に4月に完成する大型クルーズ船停泊拠点「くまモンポート八代」の完成記念式典が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期されることになった。今年は過去最多の約70隻が寄港の予約をしているが、うち約8割が感染が広がる中国発着。寄港が大幅に減少する可能性があり、港を管理する県は「感染の早期終息を願うが、今は状況を見守るしかない」と対応に苦慮している。

 記念式典は、くまモンポートを整備した国と県、米大手船会社ロイヤルカリビアン・クルーズの幹部、地元の関係者ら約200人を招き29日に現地で開催予定だった。ロイヤル社から県に「全社挙げて感染対策をしており式典参加は難しい」と連絡があったという。

 八代港に寄港したクルーズ船は2014年の5隻から、15年と16年の12隻、17年の66隻と急伸。その後は18年30隻、19年19隻と足踏みが続き、県は「全国的にクルーズ船の誘致が進み、寄港回数の少ない長期旅行が増えたことも影響した」と推測する。

 今年は、くまモンポート八代の開業効果に期待が高まっていたが、新型肺炎の感染拡大で状況は一変。国や県、港湾利用者などでつくる八代港港湾保安委員会は今月4日、クルーズ船で患者が確認された場合は国が入管難民法に基づき入港を拒否▽感染が疑われる乗客がいない場合は八代港で検疫し、症状に応じて医療機関を受診-などの水際対策の方針を確認した。

 県港湾課は「寄港のキャンセルや、乗客ゼロの寄港もあり得る。世界保健機関(WHO)や国の見解が変わることも考えられる。状況を注視したい」とする。

 くまモンの像が並ぶ公園や商業施設は、船舶以外の観光客の利用が見込めるとして4月1日の開業を予定している。(和田剛)

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