カルチャーセンター移転先どこ? 「メイト黒崎」破綻…行政は及び腰

西日本新聞 北九州版 西山 忠宏

 北九州市八幡西区のJR黒崎駅そばにある商業ビル「メイト黒崎ビル」の運営会社が経営破綻し、同ビルが4月末に閉鎖される可能性が出てきたことで、テナントの「メイトカルチャーセンター」が移転先を探している。センターはJR黒崎駅とペデストリアンデッキでつながるコムシティへの入居を希望しているが、区分所有者の市は及び腰だ。センターでは講師など約170人が働き、受講生は高齢者を中心に千人弱いるだけに、市側の対応が注目される。

 センターはメイト黒崎ビル6階で2003年から営業。約800平方メートル以上を借りてダンススタジオ、座学用教室、料理実習ができる部屋、陶芸用の電気釜などを備える。現在はクラシックバレエ、ダンス、パソコン、語学、料理など約200講座がある。

 JRなど公共交通機関で通う受講生も多いことから、センターは現在地付近に移転したいとしてコムシティに目を付けた。一帯には筑豊電気鉄道(筑鉄)の駅や西鉄のバスセンターもある。

 しかしコムシティ4~6階などにある八幡西区役所と、3階などにある八幡西生涯学習総合センターを所管する市生涯学習課はどちらも「(所管するエリアに)余分なスペースはなく受け入れは難しい」と説明する。ただ同課は「それでも、できるだけ力になりたいと思っており、対応を検討中」としている。

 センターの運営会社の文屋珠枝社長は「大勢の受講生がJRや筑鉄、バスでセンターに通い、移転先は現在地近くでなければ受講生が通えなくなる恐れがある」と訴える。さらに「センターは民間版の生涯学習センターで、公共性も高いと自負している。市はコムシティへの受け入れを前向きに考えてほしい。450平方メートル程度確保できれば事業は継続できる」と話す。

 コムシティは地上12階地下2階建て。駐車場エリアを除く延べ床面積は約6万5500平方メートル。うち約5万8千平方メートルを市が所有し、西部市税事務所、子どもの館なども置いている。

 メイト黒崎ビルの運営会社は1月、東京地裁に破産を申し立て、保全管理人がビルの譲渡先を2月末まで探すとしているが、不調の場合、ビルは4月末に閉鎖される。 (西山忠宏)

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