ずっとそれが常識だと思って縛られていたものが…

西日本新聞 社会面 山上 武雄

 ずっとそれが常識だと思って縛られていたものが、場合によってはそうしなくてもいいと気付かされた。「デス・マス調」(敬体)と「ダ・デアル調」(常体)の混在。文章を書くとき、「『デス』か、『デアル』のどちらかにして」と学校の先生に指導された経験はありませんか。

 「デス調とデアル調は水と油の関係ではない」。敬体と常体の交じった文章は必ずしもNGではないことを、言語学者の瀬戸賢一さんは著書「書くための文章読本」(インターナショナル新書)で説いている。二つを書き交ぜた文豪・谷崎潤一郎の名文も引用し「音楽でいえば長調の中にふと短調が割り込む」と例え、「文末にピリリとしたスパイスを利かせられそう」。

 動詞が文末に来ることが多い日本語。確かに文尾に「すすすす」「だだだだ」「るるるる」を連投しては単調、何とも無機質か。そこで変化球。面白い手札かもしれません。 (山上武雄)

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