障害児らに合った学びを 九産大の教授講演 特別支援教育考える

西日本新聞 ふくおか都市圏版 小林 稔子

 九州産業大の猪狩恵美子教授による講演会「特別支援教育のこれまでとこれから」(福岡市教職員の会主催)が15日、福岡市の同大であり、教員や保護者ら約25人が障害児らへの教育の新たな展開について聞き入った。

 猪狩教授は2007年に学校教育法が一部改正され、従来の「特殊教育」から学習障害など発達障害のある児童・生徒にも支援対象を広げた「特別支援教育」に改めた背景について説明。「教育の機会を保障する時代から、子どもたちに合った教育を提供する時代になった」と、障害の重複に対応するなど多様な教育が求められていることを指摘した。

 「韓国や欧米と比較し日本の教育は遅れている」と述べる一方、特別支援学校高等部を卒業した後、さらに職業訓練などをする「専攻科」や、福祉事業所の中で青年期の学ぶ場を提供する「学ぶ作業所」が広がっているなど国内の新たな動きも紹介した。「『新生児集中治療室(NICU)が充実するのはうれしいが、この子たちにどういう人生を用意していくのか』と問うた保護者がおられた。医療が救った命をどう受け止めていくか、私たち教員にも問われていると感じた」と話した。 (小林稔子)

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