笑顔や感謝、最後の朝市 熊本・益城町の仮設団地 震災から再建進む

西日本新聞 社会面 壇 知里

 熊本地震の仮設住宅団地で最も規模が大きい熊本県益城町のテクノ仮設で15日、最後の朝市が開かれ、顔なじみになった店主や入居者が笑顔で別れを惜しんだ。当初は約500世帯が暮らしたが、住まいの再建に伴い入居者は約3割に減少。7月に団地が他の場所に集約されることになり、約3年の活動に幕を下ろした。

 午前8時半、テクノ仮設の朝市に並んだ出店や屋台に、1970年代のポップな洋楽が響いた。唐揚げやだご汁の香りに誘われ、買い物客が次々と集まった。

 「おしゃべりが好きで。いつも聞いてもらっているの」と入居者の中村マスエさん(77)。買い物が終わった後も、休憩所のストーブを囲み「今度は家に遊びに行きますね」「また会いましょう」と話が弾んだ。

 益城町は震度7に2度見舞われ、1万棟を超す建物が被災した。テクノ仮設の朝市は、地震から約1年後の2017年5月、地震で販売先がなくなった農家の入居者に出品してもらい「営農再開のきっかけになれば」と支援団体「キャンナス熊本」が企画した。

 月1回、団地外からも手作りの雑貨店や屋台が集まり、計10店ほどで朝市を開催。「自宅で栄養あるものを食べてほしい」と市価より割安な商品が並んだ。入居者で農家の渡辺勢以子さん(83)は「みんなの顔を見るのが楽しみだった。おかげさまで団地の外でも野菜を売る元気をもらいました」と感謝した。 (壇知里)

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