五島伝える、つばきのこぶし 演歌で古里に恩返し 長崎

西日本新聞 夕刊

保護司に登録 更生支援も

 古里の「五島」を歌い続ける演歌歌手がいる。長崎県五島市出身の五島つばきさん(41)。関東や関西、九州など各地のステージで五島をPRする。デビュー当時から更生保護の啓発にも力を入れている。

 同市小泊町で生まれた。漁師の父が大好きな鳥羽一郎さんの歌を一緒に聞くうちに、演歌のこぶしや力強い歌詞に魅せられた。「歌で人に感動を与えたい」と歌手を目指した。

 17歳のとき、視聴者参加の歌番組で優勝。島の高校を卒業すると同時に上京し、アルバイトと歌のレッスンで8年を過ごした。2005年にクラウンレコードから「ふるさと五島」「ひまわりの譜(うた)」でデビュー。名前は地元のシンボルのツバキから取った。

 「ふるさと五島」では、小さな船に命を預けて海に出る父や、自然の豊かさを歌う。五島の良さは「人の温かさと、海や山を見て『無の心』になれること」。歌で伝えることで、多くの人に訪れてほしいと願う。古里への恩返しだ。

 更生保護との関わりは、歌の師匠の勧めがきっかけ。保護司にも登録した。「ひまわりの譜」は法務省の啓発運動の応援歌でもあり、保護観察所などで披露する。

 昨年9月には8枚目のシングルCDをリリース。「偲(しの)び酒」と、更生保護事業の創始者とされる明治の実業家を歌った「金原明善(きんぱらめいぜん)」を収録した。歌詞の中の「手を差し伸べてやらなきゃいかん」の部分では、保護司としての思いが入る。

 「愛をもって人と接すること、困っている人に温かい言葉を掛けることの大切さを学んだ。私も『あなたは一人ではない』という思いを伝えたい」と言う。

 2月29日に五島市である全国椿(つばき)サミット開会式でステージに立つ。 (野田範子)

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