変わり果てた光景に、がくぜんとした…

西日本新聞 社会面 庭木 香充

 変わり果てた光景に、がくぜんとした。

 今年に入り、フィリピンのタール火山で大きな噴火が発生した。1977年以来、43年ぶりの噴火という。噴煙は高度1万5千メートルほどに達し、周辺住民は避難を強いられた。現地の知人によると、北側に位置するメトロ・マニラでも降灰が確認された。被害は広範囲に及んだ。

 十数年前、事件取材の途中でタール火山があるバタンガス州を訪れた。カルデラ湖に浮かぶ山の景色は、活火山という印象が全くしない美しさだった。周辺には果物畑があり、路傍には採れたてのパイナップルなどを売る人の姿。異国にあって、九州の農産地を訪れたような気分だった。

 噴火は1月12日に発生。ニュースで見た現地は灰色一色。避難所の様子に心が痛んだ。タール火山の噴火は、20世紀には多くの人命を奪った。日本はフィリピンと同じく火山国。九州の火山に思いを巡らせた。 (庭木香充)

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