流されるまま再手術  連載・霹靂の日々【13】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 脳外科の一般病棟に移って間もなく、また手術があると知らされました。再び必要とは考えておらず、それでも流されるままの私や子どもたちは、ただ「分かりました」と返事をするだけでした。

 その手術は、血腫を取り除くために開け、一部を取り出した頭蓋骨を戻すもの。今考えれば当然必要ですが、当時はナニが何やら、ぼんやり「一難去ってまた一難?」と感じていました。病棟で、担当ではない医者から「もう少し早めに戻した方が、意識レベルの向上には良かったんですが」とも言われ、「何それ?」ともどかしい感情も。

 「手術自体はそう難しいものではない」と説明されましたが、戻すのは冷凍してあったオクサン自身の骨ではあるものの、まれに拒絶反応が出る場合があり、「その時はセラミック製に変えなければいけない」とのこと。子どもたちや義父母に説明する私自身、訳が分からず、聞いた内容をちゃんと伝えられたのか、自信はありませんでした。

 程なく手術へ。何度経験しても慣れる気がしない、待ち時間。術後、オクサンは一般病棟内のナースセンター横の部屋に移り、見守られることになりました。

 また増えた、オクサンにつながれたさまざまな管に機械。命をつなぐためとはいえ、再び「なんでこんなことに」と、やるせない気持ちがぶり返しました。くも膜下出血という病気の恐ろしさが、改めて迫ってきました。 (音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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