新型肺炎「感染防ぎたい」 自治体や保健所に相談急増

西日本新聞 社会面 泉 修平 小林 稔子

不安減へ回線増、終日対応

 福岡市が九州初となる新型コロナウイルスの感染確認を発表して以降、九州各地の自治体や保健所への電話相談が急増している。行政は対応に追われながらも、相談受付時間を拡大したり電話回線を増やしたりと、市民の不安を少しでも減らそうと懸命だ。

 福岡市では、市内在住者の感染確認を発表した20日から、専用の相談ダイヤルや保健所への問い合わせが急増。電話がつながりにくい時間帯もあるという。

 市によると、同日の相談ダイヤルへの問い合わせは約120件。窓口を開設した7日から19日までの1日平均25件から約5倍に増えた。市内7保健所への新型コロナウイルスに関する電話も、前日の3倍近い計289件だった。

 市は19日まで平日の日中のみとしていた対応を、土日祝日を含めた24時間体制に拡大。人員も1人増やして常時4人とした。

 相談の主な内容は「風邪気味で検査を受けたい」「マスクはどこで買えるのか」「予防策は」など。保健所には意見や要望の電話も少なくないといい、市健康医療部は「医療機関を紹介すべき方への対応が遅れかねない。受診関連以外の相談は、市の相談ダイヤルへ」と呼びかけている。

 また、市が1例目の感染者の住所を当初「福岡市在住」と発表したことで、市民らから「何区なのか」「受診した病院はどこか」などの問い合わせも殺到したという。市は市民の不安を考慮し、20日夜の記者説明の際に感染者の住所について「中央区」にまで狭めて発表した。

 北九州市でも、同日の相談件数は92件と前日に比べ3倍増に。市保健衛生課によると中国からの帰国者や医療機関からの問い合わせに加え、「風邪気味の症状があり学校や会社を休むべきか」といった相談もあった。今後も相談は増えるとみられることから、市は近日中に専用ダイヤルの回線を現在の2回線から5回線に増やし、人員も多くして対応する予定だ。

 九州の他県でも相談件数は増えているという。感染症状や予防策、相談窓口などは、それぞれの県や市のホームページで確認できる。(泉修平、小林稔子)

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