母屋と土蔵、初の見学ツアー 日田の「ヤマキチ後藤家」 3月1、3日

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 明治から大正時代にかけて建てられた母屋と土蔵(いずれも国登録有形文化財)が残る大分県日田市隈の旧家「ヤマキチ後藤家」が3月1日と3日、建物の見学ツアーを初めて開く。同家の古田嘉寿美さん(45)は「古い建物を守っていくため、大勢にその良さを知ってもらいたい」と話している。

 後藤家は明治から昭和にかけて「ヤマキチ」の屋号で材木商と製材業を営み栄えた。母屋は1887(明治20)年建築の入り母屋造りの木造2階建て。土蔵は1917(大正6)年に建てられ、現在は古田さんが営むステーキレストラン「和くら」として活用。坪庭を備え、横を流れる庄手川や緑豊かな亀山公園も眺められる。

 古田さんは、歴史ある市内の建物が価値を理解されず壊されていく姿を見て「どこにでもあるようなまちになってしまう」と危機感を抱いた。歴史的建造物の保全活動に賛同する市民を増やすため、ツアーを企画した。「古い建物は平和の象徴。当時の職人の魂が細部に宿る建物をぜひ見てほしい」と話す。

 後藤家では、市内で開かれている「天領日田おひなまつり」に合わせて、同家に伝わる京都の名人形師「四代目大木平蔵」が手掛けたひな人形も3月22日まで展示中。ツアーは両日とも午後1時半から約40分間。見学後にケーキとコーヒーが振る舞われる。定員10人。参加費1500円で要予約。(笠原和香子)

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